私たちの開発理念である「Effective Clean Beauty」を育む、ピュール糸島工場。自然に恵まれ、九州大学とも近い立地など、環境を生かしたものづくりが特徴です。糸島工場を起点に私たちが取り組む環境と共存したあり方や、工場が目指す姿についてご紹介いたします。
自然豊かな環境と、九州大学との連携強化に適した立地
自然溢れる福岡県糸島市を拠点に、人と自然にやさしいものづくりを行い発展を続ける企業として、2017年3月、「九州大学南口泊研究団地」に同市最大規模の化粧品工場を建設しました。これは、九州大学との共同研究等の連携を強化し、研究開発・生産・製造機能の更なる向上を図るべく、福岡県・糸島市の企業誘致を受けて進めたプロジェクトでした。当該地域は「九州大学学術研究都市構想」において、周辺の自然環境と調和した中で、大学との連携により形成される分散型地域核「ほたる」に位置づけられています。糸島工場は、その理念に沿ったまちづくりの核となる施設として設立されました。
環境に配慮した糸島工場の工夫の数々
糸島工場では、豊かな自然環境に恵まれた土地の特性が活かせる太陽光パネルや風力発電施設の設置など、環境に配慮した数々の工夫を施しています。
【風力発電機】
糸島工場の正門には、当工場の目印にもなっている風力発電機が設置されています。これは、九州大学で開発された風レンズ風車で、九州大学にも設置されています。この風レンズ風車は、従来の風力発電機とは異なり、中空構造体(ディヒューザー)とつばにより、流入する風速を増速し、 中空構造でないものと比べ2倍以上の効率的な発電を行えます。又、コンパクトで音が静かであり、風向きに合わせて追従できます。1台しかありませんので、発電量としてはごくごくわずかですが、この風レンズ風車で作られた電気は工場で使用しています。
【太陽光パネル】
旧工場(同じく糸島市内)は現在倉庫として利用しておりますが、その屋根に270枚の太陽電池モジュールを設置しています。そこから生み出される電力は糸島工場で使われ、全使用電力の約1割にあたります。工場では日々かなりの電気を使用しますが、割合としては自然エネルギーも大いに活用しています。
その他、断熱効果の高い外壁パネルや屋根材、省エネルギー効果の高いLED照明機器などを採用しています。このようにピュールでは、様々な設備を導入するにあたり、より環境にやさしいものを選択しています。事業活動全体のあり方をもって、開発理念である「Effective Clean Beauty」を体現していくという意識のもと、努めて環境と調和した糸島工場でありたいと考えています。
学研都市コミュニティーのハブを目指す
糸島工場は、前述の分散型地域核「ほたる」の中でも九州大学伊都キャンパスに隣接している特徴を活かし、学生や研究者、そして地域の方々との繋がりを目指したコミュニティー活動拠点となることを目指しています。実際に、九州大学内に当社の研究室もでき、糸島工場の近隣に自社農園も構えました。そのような取り組みを通じ、今後益々、当社を軸とした様々な交流が活発になるものと考えています。九州内でも貴重な学研都市に位置する消費財メーカーとして、人と人、あるいは人と自然とのふれあいを通じたイノベーションを生み出すハブのような存在として、地域社会に貢献していきたいと考えています。